Weekend Painter - Aya Sakagami

ちまたでじろうちゃんとよばれる、週末画家の活動のお知らせです。

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気持ちを繕う時間

SEWING GALLERYの「繕いの便り展 朗読会」で文章を読みました。活動の報告というよりは、私が個人的に気づいたことを書きます。

私たちのグループ「蟻とステッチ」も、ご一緒させていただいた畑尾和美さんも、美術作家の永井宏さんから、ワークショップを通して「自分の経験や暮らしを見つめ、考えたことを、人に伝わるように書いて、声に出して読む」ということを教わりました。書いた自分も、聞く人も、心のどこかでつながって、新しいなにかを発見できる可能性があるのです。永井さんは昨年他界され、ワークショップはなくなってしまいましたが、教えをアリとステッチにも続けていって欲しい、という、大先輩でもある、畑尾さんとギャラリーのハマちゃんの願いがキッカケでこの朗読会が実現しました。ありがたいことです。 星ヶ丘に集う人々は、それぞれ、ご自身が大切になさっていることが明確です。仲間の朗読や話はいつも聞いていて気持ちが良いです。リスペクトと同時にへこんだりしますが、背筋がむりなくスッと伸びます。

昼間は光あふれるギャラリーが、夜になってやわらかな灯りがともります。お茶とぜんざいをみんなで食べて、あたたまってから、読みました。前に出てみると、聞いてくださるお客さんとの物理的な距離が近くて、意識してまい緊張でしどろもどろになりました。読むだけで手一杯で、遠くの山にヤッホーー!みたいな距離感で読んでいるのではあかんなあと、気づきます。みんなが読み終えてから前でごあいさつをしたあと、畑尾さんがお客さんひとりひとりに感想を訊ねられていました。お客さんがたはええっ!ってなりながらも、あるある、って。頷きながら聞いていたことや、詩の朗読の可能性を感じたこと、と感じたことを話してくださりました。それがすごくびっくりして、心の距離が縮まったのです。

今回の朗読会で、朗読会という時間を自分ならどう作るかが、課題やなあと考えつつ、なかなか良い言葉が浮かばなかったのですが、ひとはりひとはり丁寧に「気持ちを繕う時間」なんだと、ハマちゃんの言葉がそのままストンとおさまりました。ワークショップで永井さんによく言われた「おんなじこと何回も思い出して」気持ちや情景を丁寧に描き起こした詩を読んで、心をつなぐこと。私はただでさえ、日常生活で緊張し、話すときも聞くときも山に向かってるので、こういうことができるようになりたいと思います。 しかし、園長先生に「ジローにはまだ伝えたいことがあるはずや」と言われたのはドキッとしたなあ。考えを人間の言葉に訳すと論をたてるほうに向くとか、あれやこれや私の悪癖を見破らてるなこりゃ。園長先生ともっと話をしてみたい。

来週、東京のスペースユイと、タンバリンギャラリーで、ワークショップの師、永井さんの作品の展示があるので見に行きます。この際なので、いろんなものを見てみようと思います。旅費がやや心配ですが、これも勉強です。